木と同じように建築材料として利用されている鉄やコンクリート。ビルなどの大型建築物に使われる強い素材です。鉄やコンクリートに共通しているのは「重い」ということ。一般的に重い素材ほど強い素材と言えます。木は、鉄やコンクリートに比べると軽い素材。では、これらの素材が同じ重さの場合における強さはどうでしょうか。
下右の表は、木材、鉄、コンクリートがそれぞれ1㎏の重さの場合における強さ(比強度)の実験結果を表したものです。 同じ重さにした場合、たとえば引っ張りの強さは、木材は鉄の4.4倍、コンクリートの225倍となっています。他の2つの結果からも、木材の比強度は、鉄やコンクリートに比べて圧倒的に強いことが分かります。つまり、木材は軽い割に強い素材で、言い換えればより少ない材料で強いものをつくることができるのです。